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人生の経験値
穂村弘という歌人のエッセイ、『世界音痴』が面白いです。

僕は青春ゾンビ、僕は恋愛幽霊。末期的都市に生きる歌人、
穂村弘(39歳・独身・総務課長代理)。
寿司屋で注文無視されて、夜中に菓子パンむさぼり食い、
青汁ビタミン服用しつつ、ネットで昔の恋人捜す。
唖然呆然、爆笑そして落涙の告白的エッセイ。 
(本書の帯より)

出版されたのは7年前で、著者は47歳になった現在も実家で独身生活を続けている模様です。
このエッセイの中の「人生の経験値」という章で、著者は、
「自分は臆病さのせいで、日常には変化というものが極端に少なく、
人間の一生において普通に人が経験することの多くを
未経験のまま年をとっているのではないか」と思いつき、
『人生における経験値リスト』というものを作って載せています。

そのリストというのは:

独り暮らし
結婚
離婚
子どもを持つ
親の死
家を買う
就職
転職
料理
洗濯
骨折
手術
海外旅行
ソープランド
献血
選挙の投票
ボタン付け
犬、猫を飼う
髪型を変える
お年玉をあげる


驚いたことに、この著者がこの中で経験したことがあるのは、
唯一「就職」のみ。
確かに、これはかなりの経験値の低さかもしれません。

では、私はどれを経験したことがあるだろうかと検証してみたら、
離婚、家を買う、ソープランド、献血以外は全部経験済みでした。
(献血は、貧血ではねられた為に門前払いを食いました)


子どもが先日、「牛丼とクリームパンを食べたことがない」と言ったら、
周りにいたクラスメイトたちに超ビックリされたとか。
確かに、我が家では家でも外でも牛丼を食べたことがないし、
クリームパンは私が嫌いなので買ったことがありません。

しかし、こんなにポピュラーな食べ物を
17歳になるまで一度も口にしたことが無いというのは、
経験値の観点からすると、かなりのマイナスポイントとなるのかもしれません。
(後日、友達数人が、子どもを牛丼屋さんに連れて行ってくれました。ありがとう!)


「人生の経験値を決めるものは、偶然?好奇心?臆病さ?」
と著者は書いていますが、
好奇心は、ポイントを重ねるための重要な要素の一つではあるでしょうね。
あと、やっぱり経済力もあるかなぁ。

やりたい気持ちがあっても金銭的な理由で諦めることがないように、
「しっかり、経済的に自立した人間におなり」と、
今から子どもには言っているのですが、
さて、5〜6年後の日本の経済状況は、一体どうなっているのでしょうか・・・。




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あの頃
 前から読みたいと思っていた『ミーナの行進』(小川洋子著)を昨日読み終わりました。前に図書館で借りてきた時は、先に子どもに渡した為、子どもがなかなか読み終わらないでいるうちに期限が来てしまい、すごい数の予約待ちがあったので泣く泣く返却したのでした。

『博士の愛した数式』と『猫を抱いて象と泳ぐ』と本作品は、どれもこれも素晴らしくて、甲乙付け難いなぁという感じです。特に、ミーナ〜では「ミュンヘンへの道」とジャコビニ流星雨など、私の幼少時代の思い出と被るものが多く、読みながら心は一気にあの頃へと回帰してしまいました。

「雨のように流星が降る」というのをどうしても見たくて、父親に頼んで近所の幼馴染と一緒に、町の外れの草地まで行った10月8日の夜。あの晩の体を包んだ凍るような寒さと、流星雨が現れなかった落胆と、それでも、そんな深夜に誰もいない草地で2時間近くも夜空を見上げていたという高揚感は、鮮明な記憶の一つとして、今でもくっきりと脳裏に刻み込まれています。

そして、ミーナと主人公の朋子が夢中になったミュンヘン〜には、私もドップリと嵌っていました。彼女たちのように正座こそしなかったものの、当時はビデオなんてものは無かったので、放映時間ちょっと前にテレビの前でスタンバイし、選手一人一人の秘話と活躍に胸躍らせたものです。そして、金メダルを目指すと誓って実際に金を取ってしまった、まるでドラマのような結末には、家族中で熱狂したものでした。

朋子が芦屋の豪邸で過ごした1972年の一年間の物語は、淡々と進みながらも緩やかな起伏に富んでいて、童話的な柔らかな雰囲気の中に、現実世界のやるせなさ、もどかしさ、切なさがバランスよく配置され、物語としての質の高さにページを繰る手が止まらなくなりました。
既に読まれている方も多い(というより、ほとんどの方が読んでいる?)かと思いますが、未読の方は是非ともお読みになることをお勧めします☆








ミーナを描きたくて思わずペンを取ったのですが、自分の頭の中のイメージを絵にするのって、ホントに難しいです・・・




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最近読んだ本
『ドーン』 (平野啓一郎)

大変な力作です。でも、読むのにとても骨が折れました。(ワンセンテンスが長く、カタカナの登場人物が多く、話が時系列どおりに進まず、造語やオリジナルの概念が多いので)
また、火星探査がメインのSF小説かと思いきや、大統領選挙や東アフリカ紛争等の問題が複雑に絡み合って話はサクサクとは進まず、期待していた火星探査機内での様子や火星着陸に関する話は、あまり語られることはありませんでした。
ネットを使った監視社会の行き着く先や究極のバーチャルリアティーによる擬似家族や大統領候補の熾烈な舌戦など、興味深い部分も多いのですが、多くのページを割いているアメリカ社会の暗部(主に軍隊に関する)についてだけなら、『ルポ 貧困大国アメリカ』(堤 未果 )を読んだ方が、余程分かりやすいし面白いような気がします。好き嫌いが分かれる作品かもしれません。


『なぜ宇宙人は地球に来ない?』(松尾貴史)

ドーンのような非常に骨が折れる力作を読んだ後には、こうしたユルユル且つ意外と(?)為になる本をお薦めしたいです。UFO、ミステリーサークル、念写、マイナスイオン、雨男・雨女、スプーン曲げetc.の超常現象やらミステリーやら迷信やら超能力などのまやかしを、軽妙で辛辣な語り口でバッサバッサと切っていきます。

何度も言うが、私は宇宙人がいないとは思わない。ただ、自分たちよりもはるかに劣った文明を持つ地球人を、不定期に観察しては、たまに肉眼や写真で見つかるへまをやり、こそこそ隠れて家畜の死体を切ったり、車を空に浮かばせたりする為に、光に近い速さで飛んでも何百年かかる所からやってきているとしたら、あまりにもアンポンタンだ
(本文より抜粋)

う〜む、なんて説得力のある言葉でしょうか。確かにアンポンタンですね。(笑)
ミステリーサークに関する考察なども爆笑ものなので、どうぞチラッと立ち読み(こらこら)してみてくださいね♪




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再読してみたけれど
 

旅日記に載せ忘れた写真があったので、ここに入れておきます。
遠くから見たときは、アザラシの群れ!?と仰天したのですが、コンクリート製の作り物でした。テトラポットの代わりかしら?


先日の日記で、食わず嫌いになっていたM春樹氏の本を、世間の評価もあることだし、ここはいっちょ読んでみようかなぁ・・・と書いたのですが、図書館で予約していたNの森がやっと手元に来たので、20数年ぶりに読んでみました。(辛口に走る危険があるので、伏字にしておきます)

ハッキリ言って、当時はピンと来ませんでした。そして、改めて年を重ねて再読してみると・・・やっぱりピンときませんでした。年を取っても、感受性や嗜好って、そんなに変わるものではないのですね。

昔読んだ時は、妙に気取った表現が鼻についたような気がしたのですが、今回読んでみると、「意外とあっさりしていて平易な文章が読みやすい」と印象を新たにしました。しかし、あのボリュームの割には、あまりにも内容が薄すぎるんじゃないでしょうか。物語の中で4人も自殺し、1人は突然姿を消しているにも拘わらず、いずれも我々読者には理由が分からずじまい。小説だからって、こんなに次々と安易に人を自殺させていいものでしょうか。

主人公は世間と距離を置いているにも拘わらず、特に切望せずとも女の子が向こうから寄ってきて、時には勝手に裸になってくれて、また、寝たい気分の時は見ず知らずの女の子とも簡単にベッドイン。好きなだけ本を読み、酒を飲み、音楽を聴き、楽なバイトをし、手紙を書き、歯を磨き髭を剃り、(←実にしょっちゅう、主人公は歯を磨いて髭を剃ってます)女の子を振り回し、勝手気ままに暮らしています。

読み終わって思ったのですが、これは男性にとっては、ある種の理想郷なんじゃないでしょうか。と言うか、M氏自身がこれに近いような暮らしを送っていて、「現実の生活に、更にこんな要素が加わったら、もっと刺激的で素敵だろうなぁ♪」という夢物語を書いたんじゃなかろうか・・・と思ってしまいました。作中に何度も、「〇〇ターべー〇ョ〇」という言葉が出てきましたが、この作品自体が、正に氏にとってのソレじゃないかという印象を受けました。

と、散々悪口を言ってきましたが、平易で読み心地のよい文章と、表層的ながらも青春の蹉跌っぽいものを味わわせてくれる内容と、なんとなく素敵なタイトルとお洒落な装丁のお陰で、まあ売れるのも無理ないかな〜とは思いました。(でも、430万部はいくら何でも売れすぎだろう・・・)

さて、例の売れに売れている最新作ですが、読めるのは一体いつになるのやら。そして、Nの森と違って、手応えや感動を得ることができるのか・・・。




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最近読んだ本

ここ暫く、是非ともお薦めしたい!と思える小説に出会えず、読了するたびに、「この読書に費やした時間は、一体何だったんだろう・・・」とガックリくることが多かったのですが、暫くぶりに素晴らしい作品に出会うことが出来ました。


猫を抱いて象と泳ぐ』 (小川洋子著)

これは、ある天才的なチェスの腕前を持った少年の数奇な運命を綴った物語なのですが、この一見奇妙なタイトルは、物語を読み進めるうちに、「この物語になんてしっくりくるのだろう」と、著者の卓越したセンスに、溜息が漏れてしまいました。
『博士の愛した数式』では、数学といういささかとっつきにくい題材を見事な手さばきで料理してくれた著者でしたが、今度は、我々日本人にとってはあまり馴染みのないチェスというゲームを土台に、繊細で精緻で、詩的で哲学的で、そして崇高なまでに美しい物語を紡いでくれました。

この物語は、舞台となる国も時代も定かではなく、主人公の夢想と現実が交錯する形で描かれる場面が多いため、どこか寓話的な雰囲気が漂っているのですが、人物描写や物語の筋立てが緻密でしっかりしているため、決して荒唐無稽なおとぎ話ではなく、まるで実話であったかのような印象すら覚えてしまいました。

博士といいこの物語の主人公といい、”孤高だけど孤独ではない人”を描かせたら、この著者の右に出るものはいないのではないでしょうか。彼らが自身の内に、静かに光り輝く宝物を抱いている様を見ると、我々読者は「幸せとは何か」を自問せずにはいられなくなります。

大切に大切に編まれた誠実で美しい言葉の海にたゆたい、久しぶりに「文学」というものの素晴らしさ楽しさを味わったような気がします。スピーディーでスリリングな物語を好む方にはお薦めしませんが、ひょっとすると、私にとっては今年のNo.1になる作品かもしれません。





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おすすめ本




「地球家族 世界30カ国のふつうの暮らし」
マテリアルワールド・プロジェクト著
TOTO出版


昨日、図書館で借りてきた本です。
初版は1994年で、何刷も版を重ねている良書です。

世界30カ国の中流家庭の暮らしぶりを紹介するというプロジェクトのもと、一つの国ごとに一つの家庭が選ばれ、その家にある家財道具を可能な限り家の前に並べ、家族と一緒に撮影するという、大変面白い企画を行っています。

欧米先進国からアフリカやアジアの貧困国まで様々な国が網羅されており、一口に中流と言っても、その家財道具の質や量の違いには目を見張るものがあります。
日本人がキャンプ場に持ち込むのよりも遥かに少ない道具で暮らす人々を見ると、狭い家を多くの不用品で埋め尽くしている我々日本人の暮らしぶりは、やっぱりどこかおかしいのかも・・・と思わざるを得ません。





アフリカのマリに住む一家です。
写真に写ってる物の他には、ベッドが2台、食器セット、蚊帳、米袋、衣服(それぞれ2組)、うすときね、ラジオの電池、たきぎがあるだけだそうです。






一方、東京に住むある日本人の家には、ご覧のように家財道具が溢れており、外に運びきれない物も多数あるようです。


その他、日本人の感覚ではとても中流とは言えないような、豪勢な暮らしぶりのクウェート人家族や、格差の広がりが顕著化する前は大勢いたであろう、いかにも幸せそうなアメリカ人の中流家庭など、世界には実に様々な家族と暮らしがあるということを、言葉でくどくど説明するよりも、写真は雄弁に物語っています。巻末には、トイレ事情や各国のエンゲル係数、平均寿命、識字率、平均所得、従軍率などの統計データなども掲載されていて、とても興味深いです。

おそらくは、ほとんどの日本人が旅行で訪れることのないであろう国々も含まれているので、想像力を働かせながら読む(眺める)のも楽しいです。
大人はもちろん、子どもにもお薦めしたい一冊です。図書館で借りるも良し、1950円という値段も決して高くはないと思える内容なので、どうか一度手にとってご覧くださいませ☆





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出遅れたり!
 村上春樹氏の新作が、ものすごい勢いで売れているようですね。
これでまた、印税がガッポリ入るんだろうなぁ〜いいなぁ〜と、ついつい下賎なことを考えてしまう私ですが、とりあえず時流に乗ってみようと思い、その新作が図書館のサイトの新着コーナーに入るのを、おとといから張っていました。

昨日の午前中の時点ではまだ現れず、夜にもう一度チェックするのを油断して忘れていたら、今朝には既に入っていました。新着コーナーに載る本は、まだ貸し出し開始前のものもあるのですが、一覧の中にそのタイトルを見つけ慌ててクリックすると、案の定「準備中」でした。
が、準備中にもかかわらず、なんと既に350人待ちになっていました。(ガッデム!)
私同様、今か今かと張っていた人々がワンサカいた模様です。午後にもう一度見てみたら、待ち人数は既に500人になっていました。恐るべしです、村上春樹現象。

正直申しますと、私は氏の作品はほとんど読んだことがありません。
今まで読んだものと言えば、初期の長編である『羊をめぐる冒険』『ノルウェーの森』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』と、紀行文の『遠い太鼓』ぐらいでしょうか。

世界の〜は二重構造の展開が新鮮で面白くて一気に読み進んだのですが、ノルウェー〜は特にひっかかるものが無かったような記憶があります。
翻訳モノの影響を受けているらしい、どこか気取っていて持って回ったような比喩表現が私にはしっくりこず、3冊の長編を読んで以降は、彼の作品を読むことはありませんでした。

でも、これだけ世界的にも評価が高まっている以上、食わず嫌いを決め込むのは間違っているし勿体無いかもしれないと思い直し、新作が手元に来るのを待つ間、旧作をいくつか借りてみることにしました。まずは、ノルウェー〜の再読から。






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森に眠る魚
『森に眠る魚』(角田光代著)を読みました。

東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追いつめられてゆく。
(本書の帯より)


前作『八日目の蝉』ほどの衝撃は無かったですが、なかなかに心をザワつかせる作品でした。子どもを持つ母親たちは、公園デビューに始まって、幼稚園や小学校で、好むと好まざるとにかかわらず、必ず同年代の子どもを持つ母親と付き合うことになるわけですが、自分一人のことならば、「この人とは合わない」と思えば、距離を置くことは比較的容易ですが、同じクラスだったり子ども同士が友達になったりすると、話はそう簡単にはいきません。しかも、第一子を手探りで育てている母親たちの多くは、いつも不安感と閉塞感に苛まれているので、やっと繋がりの持てたママ友との関係を、そう簡単に手放すことも出来ず、さまざまなジレンマに陥っていくことも希ではありません。

本書は、小学校受験が珍しくない文教地区での物語りなので、いわゆる”お受験”とは無縁の地方都市で子育てをした私にとっては、想像することしか出来ないエピソードも多く含まれているのですが、子育てをする母親にとっては普遍的とも言える悩みや痛みも描かれているので、かつての自分を振り返り、苦しい思い出なども蘇ってきました。

ただ、この5人の母親たちの関係性やそれぞれのキャラクターが、あまりにも陽から陰へと劇的に変容しすぎて、「この人たちのアイデンティティーは一体どこにあるの?人間ってここまで脆いもの?」と戸惑いを覚えてしまい、所々にリアリティの希薄さを感じたことは否めません。

後半は、真綿で首を絞められるような気持ちになる展開ではありますが、最後はソフトランディングで終わりますので、読後感はそう悪くないと思います。
もしも既に読まれた方がいらっしゃいましたら、感想などをお聞かせいただけると嬉しいです☆(特に、お受験を経験された方たちの)



さて、仕事の方はと言いますと、前回と同じような書類のチェック作業なのですが、ウン千枚を3人でという過酷さに、早くも根をあげております。2ヶ月、気力も体力も持つんだろうか、ワタシ・・・涙。




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最近読んだ本


『つくる人―そのくらし』(赤澤かおり/編)

雑誌「ダヴィンチ」に連載していたのをまとめたもので、料理研究家、スタイリスト、アーティスト、手芸家など、23人の”つくるひと”たちへのインタビューと彼女たちの作品や著書を紹介しています。
自分の好きなことを仕事にしている人たちの、どことなく穏やかで楽しげな暮らしぶりを眺めることができて、とても心が和みます。
巻末に紹介されているブックレビューから、更に素敵な本が見つけられるのも嬉しいです。

『SIMPLE NOTE』(RARI YOSHIO著)

上の本で紹介されていた一冊です。バックデザイナーを経て、店舗デザインやディスプレイなどにも携わる著者が、自分の好きなコト、モノ、ヒトなどを自作のイラスト、写真、文章で綴った、本自体がアートのような一冊です。シンプルなイラストに、著者のセンスの良さを感じます。



作る人たちの暮らしぶりを見ているうちに、私も無性に何かを作りたくなりました。
そして、作ったものがコレ↓






サイズが合わなくて、ほとんど穿かなかったという夫の綿パンをリフォームした図書館バッグです。(笑)アーティストたちの作品に比べると、なんとお粗末なものだろうと思いつつも、捨てる筈のモノからタダで生み出せたことに満足してます。図書カードを入れるポケットもつけたので、使い勝手は上々です♪
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ルポ 貧困大国アメリカ
先日もちょこっと書きましたが、『ルポ 貧困大国アメリカ』(堤未果著 岩波新書)を読みました。これは「是非とも読むべし!」な本です。

日本でも格差が大きな社会問題になっていますが、アメリカはそんなもんじゃありません。この書は、行き過ぎた「自由化」「民営化」がもたらした弊害が、如何に甚大で悲惨なものかを、多角的に取材して見せてくれています。

サブプライムローンとは、そもそも、貧困層を食い物にした「貧困ビジネス」であったこと。
医療保険を民営化することが、どれほど国民にも医師たちにもマイナスの要素をもたらすのか。儲け至上主義の保険会社が全てを牛耳り、貧しい者は保険に入ることも治療を受けることもできない現状。
ハリケーン「カトリーナ」の甚大な被害は、実は人災といえる要素が大きいこと。
「無料(割引)給食プログラム」のカロリーが高いだけで栄養価の低いジャンクフードを与えられることによって、肥満化していく貧困層の子供たち。
軍のリクルーターたちに言葉巧みに入隊を勧誘され、イラク戦争の最前線へ送られていく貧困家庭の若者たち。等々


ブッシュ政権の8年間で社会状況の悪化は加速度を増し、アメリカの窮状は今や世界中が知ることとなっていますが、この本を読めば、日本はこのアメリカの現状を偉大な反面教師としなければならないと、益々確信することでしょう。

今朝のY紙の朝刊には、かつては小泉構造改革の旗振り役だった中谷巌氏(経済学者)が、自戒の念を込めて、構造改革やグローバル資本主義の負の遺産について寄稿しています。彼の主張も『貧困大国〜』と同じ方向を向いており、ブッシュ政権が推し進めてきた「新自由主義」が金融危機、格差拡大、地球環境破壊をもたらしたと述べています。

アメリカの現状をもう少し詳しく知りたい方、日本の将来を憂えている方は是非とも、この書を一読することをお薦めします☆




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